化粧品の裏面を見ると細かく成分が記載されていますが、なかなか独学では成分の特徴を理解することは難しいと感じませんか?
しかし、パッケージに記載されている情報を正しく理解することができる「化粧品成分検定」を受けることで、自分の肌に合った化粧品を選ぶことができます。
この記事では実際に1級を受験した筆者が、「化粧品成分検定とは?」「化粧品成分検定の勉強方法」など、気になる情報をお伝えしていきます。
化粧品成分検定とは?
化粧品成分検定とは、化粧品に記載されている成分の情報やパッケージに記載されている情報を正しく理解することができる検定です。
化粧品の業界でも成分に関する正しい知識を学ぶことができ、接客の際にも生かすことができるように機能性・特徴を理解することが可能です。
また、化粧品の成分を詳しく理解することで、自分の力だけで自分に合う化粧品を選べるようになります。
化粧品成分検定は3段階
化粧品成分検定は「1級・2級・3級」の3段階に分かれています。
化粧品成分検定:3級の難易度
化粧品成分検定の入門である3級は、WEB上で気軽に検定することができます。
内容としてもテレビで聞いたことがある成分や化粧品の成分表によく出てくる成分などが出題されるため、少し役立つ知識を得ることが可能です。
難易度は90%以上で合格判定になり、不合格でもその場で復習してまたチャレンジすることができます。
試験料 | 11,000円(税込) |
試験方法 | 試験会場、マークシート・記述方式 |
試験時間 | 90分 |
合格率 | 90%以上 |
化粧品成分検定:2級の難易度
化粧品成分の基礎を身につけられる2級では、パッケージに記載されている成分を理解することができ、化粧品を選ぶ際に役立つ知識を学ぶことが可能です。
試験は会場で行い、マークシート方式で受験するシステムであり、制限時間70分の80%以上で合格判定となります。
試験料として6,600円(税込)がかかります。
2級になると合格率が68%前後となりますが、合格することで「化粧品成分スペシャリスト」という称号を手に入れることができます。
そのため、自分にぴったりな化粧品を選びたいという人におすすめです。
試験料 | 11,000円(税込) |
試験方法 | 試験会場、マークシート・記述方式 |
試験時間 | 90分 |
合格率 | 68%前後 |
化粧品成分検定:1級の難易度
基礎を生かしながら応用力が必要となる1級は、成分表を全て読み解くことができ、第三者の方にもアドバイスできるようになることが目標です。
化粧品の成分を全て理解することができれば、自分の目的に合わせた化粧品を選べるだけではなく、美容・化粧品業界の仕事の幅を広げることができます。
1級では試験会場でマークシート・記述方式で行われ、試験時間90分の80%以上で合格です。
試験料として、11,000円(税込)がかかります。
試験料 | 11,000円(税込) |
試験方法 | 試験会場、マークシート・記述方式 |
試験時間 | 90分 |
合格率 | 80%以上 |
化粧品成分検定の勉強方法
化粧品成分検定は、協会が主催している「eラーニング講座」という勉強法もあります。
eラーニングで講義を行う場合は、費用が4,000~5,000円ほどかかるため、公式テキストを購入して問題集を解いてから、分からないところだけをeラーニングで勉強する方もいます。
1級を受験した私が、勉強に使ったテキストは以下の4冊と、公式テキストです!
美容業界の職種でも、理系の学科出身でもないので、化学成分の勉強は正直ちんぷんかん(笑)
なので「美容成分キャラ図鑑」は漫画で描かれていて、美容成分が覚えやすかったので初心者の方は必読の一冊です!
化粧品成分検定公式テキスト[改訂新版]
化粧品成分ガイド 第7版
効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典
知れば知るほどキレイになれる!美容成分キャラ図鑑
書籍読み放題のサブスク「Kindle Unlimited」の対象作品期間だと、1冊買うよりお得に読むことができるので「Kindle Unlimited」の利用もおすすめです♪
化粧品成分検定問題集
化粧品成分検定問題集<1級> | 1,100円 |
化粧品成分検定問題集<2級> | 1,100円 |
化粧品成分検定の基本的な勉強方法は、以下のとおりです。
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1テキストをとりあえず見る
化粧品成分についての問題が出るので、成分を覚えることや配合量など覚えることが多い検定です。
成分を暗記する勢いで、早めに勉強が必要です!
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2問題集を解いてみる
一通り問題集を回答して、実際の試験時間内に回答できるかなどチェックしましょう。
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3テキストを見て復習
間違った問題を重点的に勉強すると効率的に復習できます。
成分や機能だけを見て、解けるようにすると安心ですよ。
多くの方がこの順番で勉強していき、約3ヶ月前後で試験に挑んでいます。
化粧品成分検定と日本化粧品検定の違い
化粧品成分検定を調べていると「日本化粧品検定」という検定がでてきます。
名前だけを見ると「どっちも化粧品だし、何が違うんだろう」と感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからは「化粧品成分検定と日本化粧品検定の違い」についてご紹介していきます。
化粧品成分検定
化粧品成分検定は、身の回りにある化粧品の成分を全て理解し、パッケージに書かれている情報も理解することができるため、自分で化粧品を選べるようになります。
また、美容業界でもスキルアップとして受けている方が多く、顧客への提案の幅を広げる際に知識が利用されています。
さらに、化粧品業界で働きたいと感じている学生も気軽に受けることができるため、学校で勧められることもある検定です。
化粧品だけではなく、シャンプーやベビー用品にも成分が含まれているものもあることから、日常生活に必要な知識を得ることが可能です。
日本化粧品検定
日本化粧品検定は、学生や一般の方も対象に行っている化粧品検定です。
また、美容皮膚科学、化粧品の知識・法律に精通している専門家が40名以上監修しているため、本格的に化粧品に興味がある・仕事に活かしたいと感じる方が受けています。
最近では、美容系YouTuberの方も受けており、活動の幅を広げるために必要な化粧品資格です。
まとめ
化粧品成分検定をすることで、パッケージに記載されている情報だけではなく、化粧品成分がどのように肌に影響を及ぼしているのかなどを知ることができます。
そのため「化粧する度、肌が荒れる」など、化粧品について悩んでいる方におすすめの検定です。
また、化粧品業界で働いている方のスキルアップとして利用される検定でもあることから、転職や仕事の幅が広がる可能性もあります。